チャラ男も笑えば雑巾に当たる

大きなステージの中心でスポットライトに照らされキラキラ輝く人気アイドルのセンターにいそう。

ぽう……と見惚れていたら蜂技くんが首をかしげて「なに?」といつもの無表情に戻る。


「あ……や、その、才能あってうらやましいなあって」

かっこよくてつい、なんて言えないからテキトーにごまかす。

すると、目を伏せて顔を背ける蜂技くん。


「こんな才能あっても将来なんの役にも立たない」

「お祭りを楽しめるのってすごい才能じゃん。周りの人も楽しませられるしすごく役立ってるよ」

「委員長ってポジティブだね」

「そうかな」


きみといるからだよ。

きみの隣にいたら不思議なことに、世界が明るく見えて、キラキラして、わくわくして、どんなことも前向きになれるんだよ。

言えないけど。


「委員長は何やるの」

「うーん……」


ぐるっと会場を見渡す。

ふと目が止まったのは『千本吊り』の文字。


「決まった?」

「うん、あれにする」


カラフルな紐がたくさん垂れ下がっている。
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