チャラ男も笑えば雑巾に当たる
はあ、はあ、……息継ぎも忘れて一気にしゃべりすぎて酸素不足。
肩を上下してどうにか呼吸を整える。
女子たちは私の剣幕に圧倒されてぽかんと固まっている。
「……ごめんなさい、取り乱したわ」
息を整えた私はバツが悪くなって顔を背けた、その時、視界のはしに、映り込んだのは、
赤毛。
「ふはっ」
階段の下の方から女子でない笑い声。
え。
全員が一斉に振り向く。
「っ、」
い、い、いいいいいいいいぬううううういいいい!
「いっ、犬井くん、な、な、なんで、ここに……」
リーダー格の女子の一人が震える声で。
「い、いつから、そこ、に、」
ミサちゃんも恐る恐る。
「う、うちらはただ忠告しただけでっ……」
ノノカちゃんは焦って弁解し始める。
「うわ……おわった……」
もう一人の女子は絶望的なセリフを。
たん、たん、たん、たん、
階段を一段一段のぼってくる、犬井駆。