チャラ男も笑えば雑巾に当たる
「ギャラシーのファーストプレイヤー、宇宙柄のケース、うすいやつ、……」
復唱しながら上から順序よくCDを一つひとつ指でなぞっていく。
「念のためクローゼットもさがそっと」
犬井駆はそう言って本棚のとなりでこれじゃない、あれじゃない、カチャカチャ、ガサガサ、とクローゼットの中をあさる。
下の段までなぞってみたけど見当たらない。
「うーん、念のためもう一周……」
しゃがみこんでいた私が本棚を見上げた、その瞬間。
「あ、やばい落ちる」
「え?」
「うわあっ」
「!?」
ドサドサドサッ!
いったぁ……、
なんか重い……なに?どういう状況?
急に視界が反転して咄嗟に閉じてしまった目を開けると。
「いてて……ん?なんかやわらかい……」
ぎゃああああああああああああああああ!
犬井駆の!手が!私の!胸!わしづかみ!
ぎゃああああああああああああああああ!
「手!どかせ!早く!のけろ!この変態野郎ッ!!!!!」
「わ、あわ、わわわ、ご、ごごごごごごごめんッ、」