チャラ男も笑えば雑巾に当たる

私の急所におおいかぶさった犬井駆はあたふたと両手をあげて飛び退く。

同時に季節外れのセーターやコートも飛んでふわりとホコリが舞う。


「っ……」

「ほんっとごめん!今の事故だから!それよりケガはない!?どっか痛くない?腰とかだいじょーぶ?」



サイアクだ。
                 ドキドキ……
人生最悪の事態だ。
               ドキドキドキ……
もうお嫁に行けない。
             ドキドキドキドキ……
ああどうしよう。
           ドキドキドキドキドキ……
素手でさわられたのはじめて。
         ドキドキドキドキドキドキ……
返して私のヴァージン……。
       ドキドキドキドキドキドキドキ……
よりによって犬井駆だなんて。
     ドキドキドキドキドキドキドキドキ……
この世の終わりだ。
   ドキドキドキドキドキドキドキドキドキ……
うわああああああんこのまま一生独身なんていやああああああ!
 ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ……

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