チャラ男も笑えば雑巾に当たる

「ドキドキうるさーーーーーい!」


ベチッ!


「ったあ……」


気がつけばそこら辺に落ちてたタオルらしきものを犬井駆に向かって投げていた。


これは事故、これは事故、これは事故、事故事故事故事故……。

事故、だけど、ほんとは、全然いやじゃ、なかった。

わざとぶつかってくるクラスの男子よりは全然へーきだった。

だめ、いや、イヤだった。イヤだったよ、いや……。

頭の中の悲劇と背反してこころの中は私じゃない何かが大暴走してるんだ。


認めたくなかった。

けれどもう、だめだった。


きみにふれるとふるえるんだ、あつくなるんだ、ときめくんだ、私。



「……責任とってよ、ばか……」



────ひざ枕使用契約を交わした、あの日から。

胸がキュンってしたのはきっと。
顔が近くて動揺したのはきっと。
触れられても不快じゃなかったのはきっと。
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