チャラ男も笑えば雑巾に当たる

なんだか私が繊細な彼をいじめてるみたいで申し訳なくなっちゃうじゃん……。


「なんかさ、ぼくみのりんのことになると余裕なくなるんだよね」

「……余裕?」

「金曜の夜も勢いで言っちゃって……結果こうやって今日みのりん困らせてしまって、ほんとごめんね」

「っ、べ、べつに、困ってはいない、よ」

「ぼくのことは気にしないでいいからね。みのりんは悠里のことだけ考えて」

「……、」


犬井駆はへらっと気の抜けた笑みを向ける。

本当は笑いたくないくせに。
その細めた目の奥に隠しきれてない感情がもれてるよ。

きゅっと胸が苦しくなった。


「今日チャンスだと思うよ」

「え?」

「カナミンも協力してくれるって。実は昨日からいろいろと作戦立ててたんだよねえ、カナミンと一緒に」

「さ、作戦?カナミン?いつのまに?」


いつのまにカナミと仲良くなってるのよ。

そして私といいカナミといいなぜ名前の後に「ん」をつけるのよ、なんだかN天堂の某ゲームの植物みたいじゃん。

ていうかそれより作戦って?

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