チャラ男も笑えば雑巾に当たる

「今日ね、動物園の周年祭でちょっとしたお祭りやってるらしくて、悠里そういうの好きだからふたりでまわってきなよ」

「ふ、ふたりで…!?」

「うん、ふたりきりで」


にやっといたずらっ子のような笑みで「ふたりきり」を強調する犬井駆。

ふたりきりで……、お祭り……、それってただのデートじゃん!


「む、むりむりむり!緊張して心臓もたないから!」


想像するだけでかあっと熱くなる。
対して犬井駆は涼しげな顔で続ける。


「だいじょーぶだよ、悠里はお祭りに夢中だから多少の挙動不審は気にならないよお」

「は、蜂技くんってそんなにお祭り好きなの?」

「うん、意外とそういう子どもっぽいとこあるんだよねえ」

「へえ…」

「お祭りで機嫌もハッピーなところでみのりんの気持ち打ち明ければきっと成功するんじゃないかって、カナミンのアイデアだよ」


カナミ……こういうとき何かしらアイデアを思いつくのは彼女の得意技だよねほんと。

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