魔法がなくても
「えっ、なに同居?どーゆーこと?」
「知りませんよ。だから聞いてるんです。さっき四から聞いたので」
やはり。
「ちょ、ウソでしょ!?へんにゅー生ってこの間来たばっかだよ!?ハッ……!!まさか、ぼくをさしおいて星羅と付き合ってるの!?なんで同居してるの本当なの!?早く答えて!」
私から離れたと思いきや乃蒼はすごい勢いで宙くんを揺さぶりだした。
「えぇ!?俺が付きっ……!?なんで!?」
「こっちが聞いてるの!」
「乃蒼、少し落ち着いてください」
「やだやだ!ぼくをさしおいてへんにゅー生がなんたる──」
びしゃあ!
シエルの水魔法でバケツ一杯分の水が頭上から落とされ、乃蒼は見事にずぶ濡れ。
でも宙くんは一滴も濡れていない。
「冷たーい!エルくんなんてこと、を……?なんでへんにゅー生は平気なの?おかしいな!」
「あの……私、宙くんに護身用としてペンダント持たせてるんだよね」