【続編】ふたりの恋のそだてかた。
「……ん、」
粘膜系リップの質感のせいで、この間よりしっかり密着してる感触がする。
唇同士が張り付いているせいで、沈んだ唇が少し離れかけて膨らみを取り戻す感覚までわかってしまってぞくぞくする。
余裕のない爽真の両手が耳ごと頬を覆うから、甘いリップ音が脳を揺らして目が回りそうだ。
「……は、……」
爽真の手首にしがみついて、薄い空気を取り込みながら酔いそうな甘さに耐える。
これ、キスだけでももっと深くなるんだよね……?
映像オタクとして肥やした知識では、そのちょっと先ももっと先もあることも知っている。
だけど、理屈で知るのと体感するのは全然違う。
女優として演じるなら、大人なシーンだってって思ってたけど、爽真のせいでできる自信がなくなってきた。
熱く弾む吐息を絡ませて、唇が離れる。
爽真が私の前髪を後ろに流すようにひと撫でしてから、自分の唇を手の甲で拭った。
「……っ」
その仕草が色っぽくて、また胸を刺される。
キュンとした甘い痛みが全身を締め付けて、爽真から目が離せなくなった。