【続編】ふたりの恋のそだてかた。
「……映画の撮影は?」
「え?今週は明後日と、……あと、週末」
「……。ふーん」
面白くなさそうにストンと瞼を落とした爽真が、すごく低く唸る。
腰を抱いていた手が片方だけ口元にきて、ティッシュを持つ私の手を取って退かした。
「……っ!」
ふっと一瞬、また唇に柔い感触。
すぐ離れた爽真の唇に、とれかけのリップでまた艶が乗った。
「……せっかく拭いたのに!」
「また拭けばいいだろ」
ん、と爽真が口を閉じて顎を上げる。
なにこれ。拭き取れってこと?
「最近の爽真、なんか変!」
「元々こんなんだろ」
「全然違う!」
素直に従うのも悔しいのに、ティッシュを折り返してなんだかんだ拭いてあげてしまっている。
私が振り回す側?どこが?
私だって、十分振り回されてるんだけど。