【続編】ふたりの恋のそだてかた。

ふっと、俺よりずっと背の低い美咲の上に影を作る。
ト書き通りの、キス。


繋ぎ止めたい感情と、狂おしいほどの嫉妬心は――
“誰”の感情なんだろう?


「“ゆ、……侑征くん……!いきなり何を……っ”」

俺の肩を押して拒絶する癖に、頬を染めて動揺は隠せていない。


“自分を意識してる”

その実感が安心材料になるのは、俺も知ってる感情で。


「“いきなりじゃなかったら、いいんですか?”」

「“……そっそういう意味じゃない、から……っ”」


俺の頭に手を置いたまま照れて顔を逸らす美咲を見て、ほんの少し余裕が戻る。
口元にうっすらと笑みが浮かんだ時――


「カット!OK!」


カン!と響くカチンコの音が頭に届いて、ハッと現実に引き戻された。
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