【続編】ふたりの恋のそだてかた。
ポン、と手を叩いて御伽蘭子がマイペースに話題を切る。
この人との会話はいつもこれだから疲れる。
けど、聞かないし、出てきた名前に続く話も気になるから黙る。
「君、彼女と恋リア?ってやつで共演してたんだねぇ。
ごめんね〜知らなくて。演劇系のエンタメ以外、基本チェックしないからさぁ」
雑談のひとつくらいのテンションで話す御伽蘭子に、表情が固まる。
「…………」
なんて返せばいいのかわからない。
この人に下手な反応をしたら、一気に今の関係にまで辿り着かれそうな気がする。
「あんまり詳細知らないけどぉ。恋愛する番組?なんだよねぇ?
じゃああれだ。ファンじゃなくて、瀬名くんは彼女に本当に恋してたんだ」
(……過去形)
無邪気な笑顔に、安堵と否定したくなる気持ちが混ざって複雑な感情になる。
「あと、成宮紫苑くん。彼も出てたんだよね。それで共演なんて、運命的だねぇ」
「……」
心に暗雲。これ以上つつかれたら冷静でいられなくなる気がして、話題を逸らす。
「……なんでいつも、香月瑠奈の話題ばかり俺にしてくるんですか」
冷静にしようとした分だけ、声色が淡白になる。
上向きの睫毛に覆われた鳶色の瞳が、きろりと俺を見てうすら笑った。
この人との会話はいつもこれだから疲れる。
けど、聞かないし、出てきた名前に続く話も気になるから黙る。
「君、彼女と恋リア?ってやつで共演してたんだねぇ。
ごめんね〜知らなくて。演劇系のエンタメ以外、基本チェックしないからさぁ」
雑談のひとつくらいのテンションで話す御伽蘭子に、表情が固まる。
「…………」
なんて返せばいいのかわからない。
この人に下手な反応をしたら、一気に今の関係にまで辿り着かれそうな気がする。
「あんまり詳細知らないけどぉ。恋愛する番組?なんだよねぇ?
じゃああれだ。ファンじゃなくて、瀬名くんは彼女に本当に恋してたんだ」
(……過去形)
無邪気な笑顔に、安堵と否定したくなる気持ちが混ざって複雑な感情になる。
「あと、成宮紫苑くん。彼も出てたんだよね。それで共演なんて、運命的だねぇ」
「……」
心に暗雲。これ以上つつかれたら冷静でいられなくなる気がして、話題を逸らす。
「……なんでいつも、香月瑠奈の話題ばかり俺にしてくるんですか」
冷静にしようとした分だけ、声色が淡白になる。
上向きの睫毛に覆われた鳶色の瞳が、きろりと俺を見てうすら笑った。