【続編】ふたりの恋のそだてかた。
トクトクと、手のひらに伝わる強い心臓の音。
ずっと伏せてた爽真の顔が持ち上がって、鼻先が触れそうな距離で視線が絡んだ。
キュンと胸がきつくしまって、切なさに目が熱くなる。
シャワー後だからか、いつもより熱気が伝わる近い距離。
黙っているから、わかってしまう呼吸の温度。
触れたい。もう、触れるよね?
胸が勝手に期待して、目を伏せ始める。
それなのに、距離を保ったままの爽真が苦しそうに目を逸らすから――急激に寂しくなった。
「……なんで?」
弱々しく、眉尻が下がる。
泣きそうな私の声に、爽真の焦った視線が戻ってきた。
「なんでキスしてくれないの?
……したい。して。爽真……」
爽真の目が見開いて、こくりと喉仏が動く。
ずっと抱き締めたままの手が私の後頭部を捕まえて、長い指が髪に絡んだ。
「していーの?」
「いま、そういう流れだった……っ」
「そうだけど……、うん」
言いかけて、ゆっくりと距離がなくなる。
触れ合った瞬間甘さに震えて、爽真の腕の中で好きなだけそれを噛み締める。