【続編】ふたりの恋のそだてかた。
「寝て。おやすみ」
すぐに背を向けて出て行こうとするから、慌てて声で引き止める。
「ストップ!爽真はどこで寝る気!?」
「俺はあっち」
「いや、ダメでしょ。ちゃんと布団で休まないと!
真ん中に線引いたことにして、半分こするとか――」
爽真が大きな一歩で戻ってきて、転がってる私の前髪を撫で上げる。
屈み込んだと思ったら、露わになった額に柔らかい感触が落ちて――やけに色っぽい耐える表情が目に飛び込んできた。
少し離れた顔の距離が一瞬迷ってまた近づく。
今度は唇が重なって、一度だけ、下唇を爽真のそれで甘く噛まれた。
「それはしない。止まれなくなるって言っただろ」
今度は完全に頭までタオルケットをかけられて、「頼むから寝て」と上から頭を撫でられる。
そしたらもう完全に思考停止して、爽真が出ていく音を黙って聞いているしかなくなった。