【続編】ふたりの恋のそだてかた。

(爆睡してるけど、そろそろ起こしてちゃんとした場所で寝直させないと。この睡眠環境、仕事に悪影響すぎる)


「爽真、起きて。……朝。
体痛くなっちゃうよー……?」


トントンと肩を叩いて、静かに呼びかける。

煩わしそうに眉を顰めた爽真が、その手を払って渋そうに細く目を開けた。


「ふはっ……寝起き悪っ!」


思わず声を上げて笑ってしまうと、爽真の目がしっかりと開く。

急にガバッと起き上がって、困惑を全面に出して寝癖混じりの髪の根元に指を入れてぐしゃりと握った。


「……寝てた?」
「うん、結構しっかり目に」

「いま何時?」
「8時過ぎだね」

「瑠奈、今日は――」
「とりあえずすぐ帰るよ。大学行かなきゃだし。
あ、その後ひよりと会うんだー」

「……そっか」


バツの悪そうな顔をした爽真が、ずるりと髪を乱した手を下ろす。
まだしゃがんだままの私を見下ろして、膝に置いた私の手を取って立たせた。


「……朝食くらい、食べてけば」

「わー、めちゃくちゃ惹かれるけどやめとく。
爽真午後から仕事なのに、ちゃんと寝られてないでしょ?朝ごはんの支度してる場合じゃないって」

私が料理できるなら話は別だけど。
私の料理スキルでは、爽真の仕事を増やすだけだもんね。
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