【続編】ふたりの恋のそだてかた。
「あの御伽蘭子と合法的にいちゃつけるなんて羨ましいっスよね〜。演技でもやっぱ燃えます?あの人、色気やばいっすよね」

「……」


本気で惚けてる陸に心底引く。

確かにパッと見色気がある女優なのかもしれないけど、俺はそれを感じたことはないし、なによりあの人は人間的に見えるような生易しい人じゃない。


何か思うところがあるのか、冷めた紫苑の目がちらりとこっちを向く。
「陸!」と大和が親のように陸を嗜めている。


「……ただの仕事だから」

「テイのいい言葉だよねぇ。仕事って」

「……」


隣から飛んできた嫌味に睨みを聞かせると、紫苑は素知らぬ顔でドリンクを飲み出す。

発生し始める火花に、大和が気まずそうに左右を見た。


「あ!仕事といえば、紫苑さんは瑠奈と共演してるんスよね」


あっけらかんとぶっこむ陸に、表情が止まる。

隣の大和が、“うわ、爽真の前でその話するの?”と明らかに動揺した顔をしていた。


「そ、映画でね」


コトンとグラスを置いて、紫苑は余裕顔で頷く。
陸の目が、そわそわとはしゃいで輝いた。
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