【続編】ふたりの恋のそだてかた。
「……あけすけに話すもんじゃないだろ」

水滴だらけになったグラスを持ち上げて、炭酸を口に含む。


「ふーん。まだキス止まりか」

「……っ、く、けほっ……」


今日炭酸が鼻に届いて、痛みに顔を歪める。
紫苑が呆れたように息を吐いて、またポテトをひとつ摘んだ。


「わっかりやす。瑠奈ちゃんならこんなカマかけ引っかからないよ」


細いポテトを加えてもそもそと短くしていく紫苑の向かいで、陸が豪快にグラスを置く。


「キスゥ!?でも爽真さん、一人暮らしなんスよね!?
そしたら、連れ込み放題泊め放題……」

「陸、やめなって。ほんと……」


大和が肩を落としながら、心底気まずそうな顔をする。

塩っぽくなった指を擦り合わせながら、紫苑が冷めた顔をした。


「瑠奈ちゃん相手に行儀良くしてるなんて、貞操観念大正時代?令和だよ?今」

「うるさい。俺だって……」


言いかけて、ハッとする。
その場にいた3人の時も止まって、丸い目が俺に集中した。
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