【続編】ふたりの恋のそだてかた。

(気まず。何話そうとしてんだ)

3人から目を逸らして、顔を顰める。


「……勢いとか、流れでしたくないだけだ」


バツが悪くてボソリと呟くと、それを拾った紫苑が心底引いた顔をした。


「うわ、頭固……これは一生このままだ」

「真面目っスね……俺なんてもう、チャンスあらば」

「陸、ストップ。俺はこれ以上聞きたくない」



――そのあとは、他の面々の近況に話題が移っていく。


「俺はいけたらいきたいんスけど、ひよりが嫌そうなんすよねぇ」

「それは陸の雰囲気づくりが悪い。いきなりいったらそりゃ引かれるに決まってるでしょ」

「春野が嫌がってるならそれが全てだろ。引かれたくないなら変なプレッシャーかけんな」

目の前の俺たちを交互に見て、陸は最終的に大和の方を向く。

「……俺はどっちのアドバイスを聞けばいいんすか?」

「俺に聞かないでくれる?」


ギスギスしつつ、なんとなく後味は悪くない会合。
またあるかは、わからないけれど。


「あー、楽しかったっスねー」

「終盤はね。次は、みんなで集まってみたいねって彩加が」

「うわ、いいっスね!じゃあ夏休みとか明けた後のどっかで……」

「受験勉強は平気なの?」という、大和と陸の会話が遠ざかっていく。
残ったドリンクを飲み干して、その後に続こうとした時、紫苑の声に引き留められた。
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