【続編】ふたりの恋のそだてかた。

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息を切らせながら到着したのは、表参道の路地の中にある落ち着いた雰囲気のカフェ。

半年に一回くらいのペースで開催される、“アオバケ女子会”。
これが今日の予定だ。

“白石”の名前を伝えて通してもらったのは、2階の紹介者しか入れないカフェスペースだ。

「瑠奈ちゃん、久しぶり」

階段を上がってフロアに顔を覗かせると、芯が通っているのに透明感がある鈴の鳴るような声がする。

「遅いよ瑠奈っ!いつも遅刻!」

それに続いて、カフェの雰囲気に合わないハツラツとした声もした。


「ごめんねぇ。瑠奈、道に迷っちゃってぇ」


階段を上り切ると、きゅるんとした顔に切り替えて甘ったるい声を出す。

「そういうのいいからっ!早く座りなよ!」

すかさず目を尖らせた彩加が自分の向かいの空いた1人がけのソファ席を指差す。
ち、と態とらしく唇を尖らせると、その隣の栗色のふわふわボブヘアが振り返った。

「瑠奈ちゃん待ってましたっ私のお隣どうぞっ」

「ありがと、ひより。
やー、まいったまいった。事務所の後輩に捕まっちゃってさぁ……」

仕事帰りの居酒屋テンションで促された席に座って、すぐに紅茶をオーダーする。

ちなみに行ったことはない。まだ18歳だし。
あくまでイメージ。

「瑠奈ちゃん後輩できたんだ」

「あ、今ちょっと馬鹿にしてない?弱小プロダクションにだって、若手は入るんだからね?」

「してないしてない。今まで遥かに先輩ばっかり!って愚痴ってたから、感慨深いだけだよ〜」

美玲は相変わらず変わらない、可憐で清純な見た目のまま。服装とメイクだけはお姉さんぽくなった。

爽真と同じ、最大手アークプロ所属の新人女優。
最近はネットCMや、ドラマの主役の兄弟や友達役なんかでちょこちょこ彼女を見かけるようになった。
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