【続編】ふたりの恋のそだてかた。
「後輩ってさ、どんな子なの!?」
ローテーブルに肘をつきながら、彩加が身を乗り出してくる。
トレードマークのポニーテールはもういない。長い強めのウェーブ髪を揺らす彼女は、現在はキャンパスライフを楽しむ女子大生。
「えー……?なんか、陸とひよりの掛け合わせみたいな……」
陸のうるさくキャンキャン吠える感じと、
ひよりの無条件に懐いてくる感じを合わせたら、
ピタリと恭介くんになる。
うん。我ながらいい例えだ。
頷いたのに、彩加が「なにそれぇ」と渋い顔をした。
「私ですかっ?」
隣でバッサリ切った栗色の髪を揺らして、ひよりがチンチラのような瞳できょとんとする。
彼女は今年、受験生。ひよりとは唯一サシで会う仲なんだけど、今年は控えめになりそう。
陸と同じ大学に行くんだって、2人で頑張っているみたい。
「うん。人懐っこい成分がひより。
私に憧れて入ってくれた子なんだけど、今日なんかもう、こんだけ顔近くて――……」
ぐいっとひよりに顔を寄せると、ひよりがきゃー♡とはしゃぐ。
そしたら向かいにいた美玲が、ちょっとギョッとした顔をした。
「……それって……女の子……だよ、ね?」
ピタッと止まる空間。
誰もが“そう”を予想する。
「え?男子だけど?高校一年生。
わっかいよねー」