【続編】ふたりの恋のそだてかた。
「大丈夫大丈夫。ただの後輩だから。
ただ、うちの事務所にとっては貴重な若者だから大事にしたいの。ご了承ください」

「……そう言われたら、何も言えなくなるだろ」

まだ少し不服そうに、爽真がぽす、と私の手に頬を寄せてくる。


付き合う前から変わらず、私たちは触れ合えばどうしても許しあってしまう。


「まぁでも相談内容とか、その辺は共有するようにする。
心配かけたくないもんね」

「そういうことじゃない気がするけど……
まぁいいや。とりあえず、そうして」

けど、ちゃんと話し合えるようにはなった。
まだまだすれ違うこともあるけどね。


「で。爽真!まずは役作り、やってこ!」

「……この状況でやんの?それ」

甘い余韻が切れきらないうちに、パッと離れて明るい声を出す。
その落差に置いて行かれた爽真が、すごく無な顔で遠い目をした。
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