【続編】ふたりの恋のそだてかた。
私の仕事は、大体オーディションでとっている。
だから映像作品は全然取れなくて、舞台の方はひとつとれたらぽつぽつ次に繋がっていった。
舞台界隈ではそこそこツテも評価も得てきたし、それ関係のオファー?
そう思っていると、御手洗と私の間のローテーブルにスッと企画書が置かれた。
「瑠奈さんがずっと目指していた映像作品の仕事。
少女小説原作の映画――W主演のオファーです」
…………。
…………。
…………。
「えっ?」
告げられた言葉をまるで飲み込めなくて、思考が止まる。
映像作品?
映画?
W主演???
「……それ、私に言ってる?」
「他に誰がいるんですか」
「惚けた面してんじゃねぇぞ瑠奈ァ!
こんなバカデケェ仕事またとないチャンスだぞ!
わかったらさっさと顔引き締めて稼いでこい!!」
「さすがです瑠奈さん!!俺、毎日映画館通います!朝も夜も見ます!!」
地響きのような怒号と曇りのないはしゃぎ声に挟まれて、時間をかけて意識を取り戻していく。
【水色の僕と君】
そう名打った企画書に、恐る恐る手を伸ばした。
そっと掴んだ数枚の紙束が、信じられないほど重い。