【続編】ふたりの恋のそだてかた。
「……なんで紫苑?素直に喜べないんだけど」

「それが私にもさっぱり……急にこんな大きい仕事が降ってきて、びっくりしてる……」


煌々と光る白昼色のシーリングライトの下。

私よりうんと背の高い爽真の肩口に埋もれるようになりながら、抱き返す手は甘やかすようでもあって。


「ストーリーは?どんな役?」

「えっと……教室隅っこ系の大人しい女子……」

「ふ、瑠奈と真逆だな」

「だからこそ面白そうでしょ?」


なんとなく気まずさは残るし、多分飲み込みきれない気持ちもあるんだろうけど、ちょっとずつ元の空気に戻していく。


映画。
連ドラ。


きっとこれから、忙しくなる。


それでも、ちゃんと話す時間さえあれば大丈夫って、この時は本気で思っていた。
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