【続編】ふたりの恋のそだてかた。
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「――はい、カット!だめ!ぜんっぜんだめ!」

爽真の家のリビングで、鬼監督の如く手を打って檄を飛ばす。
ソファの後ろに立つ爽真が、眉を寄せて困惑した顔をしている。

ソファが見立てるものは、レトロなカフェカウンター。
そこに立つ爽真はテキトーなグラスと布巾を持たされて、バイトのカフェ店員、瀧本侑征を演じている。

「今の視線はね?まだ婚約者の浮気を知らない美咲が婚約間近で幸せそうにしている姿を、感情を抑えて見つめる画なの」

シナリオの該当ト書きを指さしながら、熱弁する。

「だからあからさまに眉間に皺寄せて見るのはNG!
もっとフラットなフリして。でも眼圧は欲しいからちょっと瞼重めで!」

「……?」

爽真が怪訝な顔になりながら、あれこれ顔のパーツを動かして表情を変える。
モデルをしてただけあって、微妙なニュアンスを変えるのが上手い。
これなら1話の撮影に間に合いそうだ。

「そう、それ。あとは動きでも感情出したいな。
そうだね、たとえば――……」
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