【続編】ふたりの恋のそだてかた。
Ep.13 禁断の演技レッスン
5月22日。19:30。
「あっはっはっは!」
水切りカゴに並んだ2人分の食器と、ローテーブルに2人分のマグカップ。
私の場所を占拠してたラッコを膝に乗せて、いつものソファで私は爽真のNG連発失敗談を笑い飛ばしていた。
お腹を抱えたせいでラッコのお腹まで圧迫しながら笑い転げる私に、隣の爽真が拗ねたような顔をする。
「そんなに笑うことじゃないだろ」
「いやぁ、いいねぇ爽真くん。新人俳優やってるねぇ」
ベテランのおじさん俳優みたいな口調で、片眉を下げながら肩を震わす。
アオバケでもモデル業でも、爽真って顔と独自性のある雰囲気でソツなくスマートにこなせてたところがあったから。
人間らしくダメ出しされる姿が新鮮で、ちょっと可愛くて面白いのだ。
「大丈夫大丈夫。むしろいきなり難易度マックスな場所に放り込まれてるのに、そのくらいの指摘で済んでるなんてすごいよ。
教えた甲斐あったなぁ」
ラッコを僅かに残った端のスペースにおいて、ちょっと真面目な顔に戻す。
顰めてた爽真の眉もほんの少し元に戻って、また可笑しくてふっと笑った。
「でもいいなぁ。ハジメさんの指摘に蘭子さんの指導。私も受けたい」
「いや、指導っていうかあれは……」
“毒”
そう言いかけた言葉を、爽真は濁す。
抽象的な表現を使うのは、適じゃないと思ったのかもしれない。
「あっはっはっは!」
水切りカゴに並んだ2人分の食器と、ローテーブルに2人分のマグカップ。
私の場所を占拠してたラッコを膝に乗せて、いつものソファで私は爽真のNG連発失敗談を笑い飛ばしていた。
お腹を抱えたせいでラッコのお腹まで圧迫しながら笑い転げる私に、隣の爽真が拗ねたような顔をする。
「そんなに笑うことじゃないだろ」
「いやぁ、いいねぇ爽真くん。新人俳優やってるねぇ」
ベテランのおじさん俳優みたいな口調で、片眉を下げながら肩を震わす。
アオバケでもモデル業でも、爽真って顔と独自性のある雰囲気でソツなくスマートにこなせてたところがあったから。
人間らしくダメ出しされる姿が新鮮で、ちょっと可愛くて面白いのだ。
「大丈夫大丈夫。むしろいきなり難易度マックスな場所に放り込まれてるのに、そのくらいの指摘で済んでるなんてすごいよ。
教えた甲斐あったなぁ」
ラッコを僅かに残った端のスペースにおいて、ちょっと真面目な顔に戻す。
顰めてた爽真の眉もほんの少し元に戻って、また可笑しくてふっと笑った。
「でもいいなぁ。ハジメさんの指摘に蘭子さんの指導。私も受けたい」
「いや、指導っていうかあれは……」
“毒”
そう言いかけた言葉を、爽真は濁す。
抽象的な表現を使うのは、適じゃないと思ったのかもしれない。