世界で一番わがままな君とガラスの心臓
真っ白な氷の山の上に、とろりとした赤いいちごシロップが回しかけられていく。


鮮やかな赤が白い氷にじわじわと染み込んでいく様子は、どこかハッとするほど艶やかで美しかった。



私たちはかき氷の入ったガラス器を両手に持ち、風通しの良い廊下を抜けて縁側へと移動した。


チリン、と庭の青もみじの枝に吊るされた風鈴が鳴る。


縁側に並んで腰を下ろし、冷たいスプーンを口に運ぶ。

口の中でふわっと溶ける甘いいちごの風味と、キーンと頭に響く氷の冷たさ。


「あー……生き返る!」


「お品がないわよ、風花。……でも、悪くないわね」
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