世界で一番わがままな君とガラスの心臓
明日はスプーンの先でちいさく氷をすくい、品よく口に含んだ。
ほんのり赤いシロップが、彼女の薄い唇を水みずしく彩っている。
「……ねえ、明日」
「なに?」
庭を渡る潮風に髪を揺らしながら、私は膝の上のガラス器を見つめた。
「私ね、最近ちょっとタイムが伸び悩んでてさ。今日のインターバル走も、最後の一本で全然足が出なかったんだ」
「ふうん。風花にしては珍しいじゃない」
ほんのり赤いシロップが、彼女の薄い唇を水みずしく彩っている。
「……ねえ、明日」
「なに?」
庭を渡る潮風に髪を揺らしながら、私は膝の上のガラス器を見つめた。
「私ね、最近ちょっとタイムが伸び悩んでてさ。今日のインターバル走も、最後の一本で全然足が出なかったんだ」
「ふうん。風花にしては珍しいじゃない」