世界で一番わがままな君とガラスの心臓
肩を激しく上下させ、顔を真っ赤にして叫ぶ明日。


その激しい怒りに気おされ、私は息をのんだ。


明日は、自分の不自由な身体に誰よりも傷ついている。

だからこそ、私が彼女に気を遣って全力を出さないことを、何よりも許せなかったのだ。


「ごめん……私、そんなつもりじゃ——」


言いかけた、その時だった。


「っ……ハぁっ……!」


明日の顔から、一瞬で血の気が引いた。


真っ赤だった頬が紙のように真っ白になり、彼女は胸元を両手で強く絞り上げるようにして、その場に膝から崩れ落ちた。


「明日!?」

「う、っ……ぁ……!」


苦しそうに喉を鳴らし、浅く荒い息を繰り返す明日。
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