世界で一番わがままな君とガラスの心臓
薄い胸が痛々しいほど上下し、髪が、額に浮き出た脂汗に張り付いている。


生まれつきの、ガラスの心臓。


感情を激しく爆発させたことで、心拍数が急上昇して発作を起こしかけているのだ。


「明日、大丈夫!? 待ってて、すぐお薬——」


パニックになった私が慌てて背中に手を伸ばした、その瞬間。


「……触らないで!!」


明日は私の手を、バシッと力任せに振り払った。


「っ……ハぁ、ハぁ……! 可哀想な……病人扱い、しないで……! 頼むから……私を、惨めにさせないでよ……!」


床に伏せたまま、地面をかきむしるように指を立てる明日。
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