世界で一番わがままな君とガラスの心臓
明日は顔を真っ赤にしてフンと背を向けたけれど、その耳の先端が少しだけ朱く染まっていた。
「いいよ。学校ではお姫様でいなよ。でも、ここへ帰ってきたら、いくらでも私に毒を吐いていいから」
「……言われなくても吐くわよ。明日はあんたの走りについて一時間説教してあげるから覚悟しなさい」
そう言って毒づく明日の横顔を見つめながら、私は秘かな優越感と愛おしさで胸を満たしていた。
可哀想なお姫様なんかじゃない。
この激しい毒舌と爆発するような感情こそが、茅野明日という一人の少女が懸命に生きている、一番の証なのだから。
「いいよ。学校ではお姫様でいなよ。でも、ここへ帰ってきたら、いくらでも私に毒を吐いていいから」
「……言われなくても吐くわよ。明日はあんたの走りについて一時間説教してあげるから覚悟しなさい」
そう言って毒づく明日の横顔を見つめながら、私は秘かな優越感と愛おしさで胸を満たしていた。
可哀想なお姫様なんかじゃない。
この激しい毒舌と爆発するような感情こそが、茅野明日という一人の少女が懸命に生きている、一番の証なのだから。