世界で一番わがままな君とガラスの心臓
「噂通り……ううん、噂以上に凶暴なお嬢様だな」


湊先輩はクスッと笑うと、首から下げた一眼レフカメラにそっと手を添えた。


「……でも、いい顔するね。すごく生き生きしてる」


その言葉に、明日の暴れる動きがぴたりと止まった。


夕暮れの静かな路地裏。


潮風が二人の髪を揺らす中で、湊先輩のまっすぐな瞳と、明日の見開かれた瞳が、正面からぶつかり合っていた。



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