君が感情をくれたから
「静海くん、私に何かしてほしいことある!?」
僕がこの学校に来て最初の授業が終わったあと、花﨑さんは前のめりになって僕にこんなことを聞いてきた。
「・・・特には」
何かって、何だろう?
別に、今困っていることも彼女に助けてほしいこともない。
「そっか・・・」
彼女は眉を下げて悲しそうにしている。
本当、感情が顔に出るな・・・。
そんな顔をされたら、何かしてあげたくなってしまう・・・気がする。
「じゃあ、学校の案内をお願いしてもいいですか・・・」
気がついたら、そんな言葉が僕の口から出ていた。
そう言うと、彼女は嬉しそうに首を縦に振った。
「もちろん、そんなことでいいなら・・・!」
僕はまだ、何の教室がどこにあるのか把握できていない。
花﨑さんが僕に何かしたいのなら、今、彼女に出来ることは学校案内だった。
「じゃあ、昼休みにお願いします」
今は10分休みだから、時間が長い昼休みにお願いした。
「分かった!私、静海くんに楽しいと思ってもらえるように頑張るから!」
「・・・頑張ってください」
僕に楽しいと思うことは無理だろうけど・・・。
それでも、彼女が頑張るというのなら応援しよう。
「私のお気に入りのところも連れてってあげるね!」
「ありがとうございます・・・」
学校に、お気に入りの場所があるのか・・・。
どんな場所なんだろう・・・?
それは、素直に気になった。
きっと、この学校でも安息の場がほしいからだろう。
僕みたいな人間にとって、学校は生きづらい場所でしかない。
前の学校でも、その前の学校でも僕は嫌われていた。
自分で理由は分かっている。
僕に愛想のかけらもないからだ。
いつも無表情で笑いもしない、何を聞いても「特に」ばかり。
僕だって、普通だったらこんな変な奴は嫌だと思う・・・。
それでも、これが僕なのだ。
愛想良くする方法なんて分からなかった。
今ではしょうがないと思って、なるべく人を不快にしないように距離をとっている。
「楽しみしててね!」
「・・・」
最初にあんな対応されても、僕に笑顔で話しかけてくる花﨑さんは変な人だ・・・。
「楽しみしておきます」
それでも笑顔で話しかけられて、悪い気はしなかった。
僕がこの学校に来て最初の授業が終わったあと、花﨑さんは前のめりになって僕にこんなことを聞いてきた。
「・・・特には」
何かって、何だろう?
別に、今困っていることも彼女に助けてほしいこともない。
「そっか・・・」
彼女は眉を下げて悲しそうにしている。
本当、感情が顔に出るな・・・。
そんな顔をされたら、何かしてあげたくなってしまう・・・気がする。
「じゃあ、学校の案内をお願いしてもいいですか・・・」
気がついたら、そんな言葉が僕の口から出ていた。
そう言うと、彼女は嬉しそうに首を縦に振った。
「もちろん、そんなことでいいなら・・・!」
僕はまだ、何の教室がどこにあるのか把握できていない。
花﨑さんが僕に何かしたいのなら、今、彼女に出来ることは学校案内だった。
「じゃあ、昼休みにお願いします」
今は10分休みだから、時間が長い昼休みにお願いした。
「分かった!私、静海くんに楽しいと思ってもらえるように頑張るから!」
「・・・頑張ってください」
僕に楽しいと思うことは無理だろうけど・・・。
それでも、彼女が頑張るというのなら応援しよう。
「私のお気に入りのところも連れてってあげるね!」
「ありがとうございます・・・」
学校に、お気に入りの場所があるのか・・・。
どんな場所なんだろう・・・?
それは、素直に気になった。
きっと、この学校でも安息の場がほしいからだろう。
僕みたいな人間にとって、学校は生きづらい場所でしかない。
前の学校でも、その前の学校でも僕は嫌われていた。
自分で理由は分かっている。
僕に愛想のかけらもないからだ。
いつも無表情で笑いもしない、何を聞いても「特に」ばかり。
僕だって、普通だったらこんな変な奴は嫌だと思う・・・。
それでも、これが僕なのだ。
愛想良くする方法なんて分からなかった。
今ではしょうがないと思って、なるべく人を不快にしないように距離をとっている。
「楽しみしててね!」
「・・・」
最初にあんな対応されても、僕に笑顔で話しかけてくる花﨑さんは変な人だ・・・。
「楽しみしておきます」
それでも笑顔で話しかけられて、悪い気はしなかった。