愛される星

希幸はやんちゃに育った。やっぱり私と似ている。それと、どことなく凌にも似ていた。



希幸が産まれてからもう5年。
私は凌の事を思い出さない日はなかった。


けれど口にする事はなかったし、自分の心の中だけで留めた。


ある日、希幸が隣のおうちの7歳の男の子、正樹と喧嘩して帰ってきた。


言い争いになって、そのままプイっとして帰ってきた。


親同士はいつもの事さと言って笑った。


「正樹は希幸ちゃんを好きなのに、どうして意地悪しちゃうの?」


正樹のお母さんが言うと、正樹が口を開いた。


「希幸ちゃん、僕の話し聞いてくれないんだよ。意地悪なんかしてないのに、プイって帰っちゃうの。」



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