愛される星

私の帰りを待つ人はもういないのかも知れない。
私に呆れてるかも知れない。


私が急に帰ったって、だぁれも受け入れてくれないかも知れない。


その時、大家さんが言った言葉を思い出した。


「どうしたいか」


「どうすべきか」


自分を誇りたい。だから、あの日に帰って私の過ちを償いたい。
そうしたら、この先私は現実から逃げずに生きていけるだろう。
きちんと問題と向き合う事が出来るだろう。


帰ろう。
希幸と一緒に、帰ろう。



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