愛される星

翌日、大家さんに挨拶に行った。

「家はそのままに。またここへ帰ってくるから。」


「しぃちゃん、やっと自分と向き合えたんだねぇ?」


「うん。希幸に教えられたよ。私ってバカだなぁって。」


「うん、うん。全部綺麗にしておいで。私達はいつでもここで待ってるからね。」


「ありがとう大家さん。希幸、お隣りの正樹の事気に入ってるから、必ず帰ってこなくちゃね。娘の恋路を親の都合で潰すわけにいかないから。」


それから希幸は、正樹のもとへ向かった。



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