愛される星
第一、今の私には彼氏がいる。
愛してるかと聞かれたら、それはどうかなと流してしまうような…
寂しいんだ。
ただそれだけ。誰にも言わないけれど。
今は一人でいるよりはいい。
食器を洗い、カウンターで客を眺める。
「しぃちゃん聞いてくれよ〜」
陽気な酔っ払いが私のもとに寄る。
(ホステスいるんだからそっちに行け)
そう思っていたけれど、昔話を聞くのが好き。古い音楽も好きだ。
だから自然と話しが合う。