愛される星

「捻くれてんなぁ〜。どこにいたの? 少し外で会えないかなぁ?」


「さっきまで店で会ってたじゃん。口説くつもり?」


冗談まじりで言うと、

「そうだよ。」

と真っすぐな返事。


「わ、悪いけど、私は引っ掛からないよ!」


「うん。知ってる。前にもそう言ってたもんね。」


そんなやり取りをして、結局店の近くの公園で会う事にした。


食事にでも、と誘われたけど、湖のある公園で月明かりを浴びながら話したい、そんな気分だった。


「しぃちゃ〜んっ、頑張ってね!」

のんきに送り出され、待ち合わせの公園まで歩き出した。


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