ノンデリ男の敗北  ~モテる俺が法学部女子に告白したら「私は好きではありません」と普通に振られた~

第40話「これからも、隣にいてほしい。」

四月最初の日曜日。
待ち合わせより一時間早く、俺はいつもの花屋に寄った。

白い壁と、深い緑色の屋根。
店先には、春の花が並んでいた。

初めてここで花を買ったときは、渡す理由さえ、うまく説明できなかった。
今日は、何のために贈るのか決めて来ていた。

「白い花を入れて、花束にしてもらえますか。」

大きすぎず、凛が持って歩きやすいものを頼んだ。
淡い色の花が重ねられていくのを見ながら、コートのポケットの中で手を握った。

伝えたいことは、何度も考えた。
スマホにも書いて、読み返した。

それなのに、包んでもらった花束を受け取った途端、最初の一言が飛んだ。

……大丈夫か、俺。

花を潰さないように持ち直して、駅へ向かった。

◇
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