ノンデリ男の敗北 ~モテる俺が法学部女子に告白したら「私は好きではありません」と普通に振られた~
第42話「これからは、二人で家まで歩ける。」
七月の終わり、俺たちは一緒に暮らし始めた。
何度か足を運んで決めた部屋には、まだ段ボールが残っていた。
それでも玄関には二人分の靴が並び、洗面台には歯ブラシが二本立っていた。
引っ越した翌朝。
食器を棚へしまっていると、隣から凛に袖を引かれた。
「夏樹くん、そのお皿は下がいい。」
「こっちのほうが入るよ?」
「入るけど、私が届かない。」
「あ。」
手を止めて、持っていた皿を一段下へ移した。
「これなら?」
「うん。毎日使うものは、そこがいいな。」
一人で住んでいた頃は、空いている場所に入れればよかった。
今は、凛にも使いやすい場所を、一緒に探していた。
◇
何度か足を運んで決めた部屋には、まだ段ボールが残っていた。
それでも玄関には二人分の靴が並び、洗面台には歯ブラシが二本立っていた。
引っ越した翌朝。
食器を棚へしまっていると、隣から凛に袖を引かれた。
「夏樹くん、そのお皿は下がいい。」
「こっちのほうが入るよ?」
「入るけど、私が届かない。」
「あ。」
手を止めて、持っていた皿を一段下へ移した。
「これなら?」
「うん。毎日使うものは、そこがいいな。」
一人で住んでいた頃は、空いている場所に入れればよかった。
今は、凛にも使いやすい場所を、一緒に探していた。
◇