禁断呪物を差し上げます。~死のタイムマシン~
その何かが分からないんだけどね。
そんなもんもんとした気分で過ごしていたらあっという間に一週間経ってしまっていた。
「ねぇ、たま――」
いつものように話し掛けよっとしたらたまきは無視をして席から立ってしまった。
まさかとは思い手を掴んだ。
「お願いだから触らないで!!」
今までにないくらいの勢いで腕を振り払われた。
その表情はどこか苦しげに見えた。
なんで?
「あれ~。杏ちゃんかわいそ~。唯一の友達に嫌われちゃって~。」
煽りながらいう美恵の声も笑ってくる澪子の声も聞こえないくらい混乱していた。
何もしてないよね?私だって細心の注意を払ってきた。
帰り道はぼ~としていた。
ただ考えていた。
「――!危ない!!」
「え…?」
前を見るとものすごい眩しい光が見えた。
車の……ライト?
運転手さんの目を見開き驚く顔。
私……死ぬの?
また?楽しい人生も過ごせないまま?
体にものすごい衝撃を感じ地面に力なく倒れ込む。
周りの人がスマホを持ち慌てた様子で電話を耳に当てている。
ゆっくり横を見とサカタがいた。
手にはあのピンクのくまを持っている。
そして私に近づくと耳元でささやいた。
「忘れ物。」
そういってニッコリ笑う。
頭の中が白くなっていきサカタの顔がゆがむ。
死が来たんだと思って目を閉じる。
その時ピンクのくまが光った………用に感じた。
< 88 / 101 >

この作品をシェア

pagetop