禁断呪物を差し上げます。~死のタイムマシン~





とうとう夜が来た。
前には紗絵。塾なのか。そういえば前に大学受験について話していた気がする。
難関の大学に行きたいそうだがその夢も今日で砕け散る。
でも、それは自分が悪い。
殺し方は決めてなかった。
決まらなかった。
でも早くしないと…
横に目をやるとさっきの男の子たちの置いていったバットが転がっていた。
明日取りに来る予定だったのか鉄製のようだ。
持ってみるとズッシリ重くこれを振るなんて私には無理だ。
大きく心臓がはねる。
体から汗が止まらない。
私は多少の悩む気持ちを振り切り右手で金属バットを握った。
そのまま、引きずる形で紗絵の真後ろまで行く。
そこで精一杯の力でバットを持ち上げる。
紗絵が振り返り、目が合った。
驚いたように、怖がるような目でこちら見ていた。
その目を見て一瞬立ち止まりかけた。
でも、振り上げたはいいが重すぎて自然と落ちていく。
私のやるやらない関係なくバットは振り下ろされた。
固いものが当たったと同時に反動でしりもちをつく。
当たり所が悪かったのか目の前の紗絵はピクリとも動かない。

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