攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「オレがあんたを嫌っていた理由、聞くか?」
「お話して、くださるのなら……」
「同族嫌悪」
どんなに嫌われても、黙って耐えた理由は、ガザンが口にした一言に尽きる。
「あんたの言う通りだ。オレたちは、そっくりなんだよ。いつだって本音を隠し、周りにとって都合のいい人間を演じてる」
私たちはまるで、鏡に写したかのように考え方がそっくりなのだ。
「あんたはどんなに心ない言葉をぶつけられたとしても、顔色を崩さない聖女。そしてオレは――女好きで軽薄な、第二王子の御学友」
彼の幼少期までは、自分と酷似しているとまでは言えないが――。
たった1人だけ心を許せる友人がいるところまで、そっくりだった。
違うのは、性別くらいなものだ。
「あんたはどんなに心ない言葉をぶつけても、気丈に振る舞い続けた。それが不愉快で仕方なかった。あんたが泣いてくれたら――オレだって、弱音を吐き出せたのに。いつも真逆の反応をしやがって……」
どうやら、ルドルフが悪口を言わなくなっても意気地になり続けていたのは、私のせいであったらしい。
「お話して、くださるのなら……」
「同族嫌悪」
どんなに嫌われても、黙って耐えた理由は、ガザンが口にした一言に尽きる。
「あんたの言う通りだ。オレたちは、そっくりなんだよ。いつだって本音を隠し、周りにとって都合のいい人間を演じてる」
私たちはまるで、鏡に写したかのように考え方がそっくりなのだ。
「あんたはどんなに心ない言葉をぶつけられたとしても、顔色を崩さない聖女。そしてオレは――女好きで軽薄な、第二王子の御学友」
彼の幼少期までは、自分と酷似しているとまでは言えないが――。
たった1人だけ心を許せる友人がいるところまで、そっくりだった。
違うのは、性別くらいなものだ。
「あんたはどんなに心ない言葉をぶつけても、気丈に振る舞い続けた。それが不愉快で仕方なかった。あんたが泣いてくれたら――オレだって、弱音を吐き出せたのに。いつも真逆の反応をしやがって……」
どうやら、ルドルフが悪口を言わなくなっても意気地になり続けていたのは、私のせいであったらしい。