攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
 あいつはオレの質問に、答えを返さなかった。
 つまりは、そういうことだ。
 オレたちが無能聖女なんて、馬鹿にしていい存在じゃなかった。

 彼女は、オレたちの救世主であり――勝利の女神だ。
 何があっても、守らなくてはならない。

「オレたちはあいつに、生涯謝り倒しても許されねぇことをした」
「罪を償う気に、なったのかい?」
「ああ。目が覚めた」
「それはよかったよ」

 もう二度と、悪口なんか言わねぇ。
 オレたちは力を合わせて魔王を討伐し――。
 あいつに一生涯をかけて、恩を返していく。

「これからもよろしく頼むぜ、親友!」
「ああ。もちろん」

 そう決心すると、オレたちは拳をコツンとぶつけ、数か月ぶりに笑い合った。
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