攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
――彼の傷を癒やすなら、早いほうがいい。
全神経を化物に集中している、今しかない!
私は先ほど奪い取ったばかりの守護魔法を発動させて誰にも邪魔されない空間を確保すると、フェドクスの左足に触れた。
「な……っ!」
「ごめんね。私を守るために刻み込まれた傷は、全部私が背負うって決めたの」
「違う! これは、治さなくていい……!」
「駄目だよ。だってフェドクスは、この国に名を刻む、英雄になるんだから……!」
太ももあたりから綺麗に切断されたはずの左足が、みるみるうちに元の状態に戻る。
言葉どおりに肩代わりするのであれば、自分の足もなくなってしまうのではないかと怯えていたが……。
これまでと同じように、自分の意思でピクリとも動かせなくなっただけでホッとする。
だが、そんなこちらの反応とは裏腹に、フェドクスは絶望に染まった表情を浮かべて声を震わせた。
「俺は君の身体に傷をつけたくて、足を切り落としたわけじゃない……!」
「わかってるよ」
「ならば、なぜ……!」
「これが戦えない私の、役目だから」
「違う!」
「気に病む必要なんて、ないんだよ。それに……」
全神経を化物に集中している、今しかない!
私は先ほど奪い取ったばかりの守護魔法を発動させて誰にも邪魔されない空間を確保すると、フェドクスの左足に触れた。
「な……っ!」
「ごめんね。私を守るために刻み込まれた傷は、全部私が背負うって決めたの」
「違う! これは、治さなくていい……!」
「駄目だよ。だってフェドクスは、この国に名を刻む、英雄になるんだから……!」
太ももあたりから綺麗に切断されたはずの左足が、みるみるうちに元の状態に戻る。
言葉どおりに肩代わりするのであれば、自分の足もなくなってしまうのではないかと怯えていたが……。
これまでと同じように、自分の意思でピクリとも動かせなくなっただけでホッとする。
だが、そんなこちらの反応とは裏腹に、フェドクスは絶望に染まった表情を浮かべて声を震わせた。
「俺は君の身体に傷をつけたくて、足を切り落としたわけじゃない……!」
「わかってるよ」
「ならば、なぜ……!」
「これが戦えない私の、役目だから」
「違う!」
「気に病む必要なんて、ないんだよ。それに……」