攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
 この過酷な度に職人を同行させるためにはいかないし、器具を使いこなすのにも練習が必要だ。
 今すぐに用意してもらう必要はない。

「無事に魔王討伐を果たしたら、お願いしようと思います」
「それまでは、どうすんだ?」
「皆さんに、私の支え棒となって頂きます」
「は?」

 私はガザンの手を借りて着替えを終えたあと、目を丸くして驚く彼の腰元に抱きついた。

 まさかこちらからこんなふうにスキンシップを図るなど、思いもしなかったのだろう。
 女性に慣れているはずなのに、なぜか初な反応を見せている。

「立ち上がったら、背中へ腰を回して頂けますか?」
「お、おう……」

 ガザンは戸惑いながらも呼吸を合わせ、ゆっくりと立ち上がった。
 あとは声をかけ合い、リビングに向かって歩くだけだ。

 私は作り笑顔を浮かべ、彼に促す。
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