攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
だからこそ――。
「フェド、クス……?」
破壊衝動と戦っていると、エミリエが目を覚ました。
彼女はこちらが気の毒になるほど傷ついているのに、懺悔を口にする自分を気にする素振りもなく、優しく口元を綻ばせた。
「すまない……! 俺は君を、守れなかった……!」
「うんん。いいの。来てくれて、ありがとう……」
俺が彼女を守れるほどに強ければ、こんな酷い目には遭わなかったのに――。
「フェドクスがいてくれて、本当に、よかった……」
エミリエはほっとした様子で、意識を手放した。
俺はすっかりとやせ細った彼女の身体を抱き上げ、医務室へ向かう。
その道すがら、己の力不足を恥じた。
――力がほしい。
もっと、あの子を守れるだけの力が。
そうすれば、どんな強大な敵だって――退けられるはずだから。
そうして俺は、長い月日をかけて神殿で聖騎士団長候補まで上り詰め――。
彼女が見える範囲で、他者から体罰を受けることはなくなった。
「フェド、クス……?」
破壊衝動と戦っていると、エミリエが目を覚ました。
彼女はこちらが気の毒になるほど傷ついているのに、懺悔を口にする自分を気にする素振りもなく、優しく口元を綻ばせた。
「すまない……! 俺は君を、守れなかった……!」
「うんん。いいの。来てくれて、ありがとう……」
俺が彼女を守れるほどに強ければ、こんな酷い目には遭わなかったのに――。
「フェドクスがいてくれて、本当に、よかった……」
エミリエはほっとした様子で、意識を手放した。
俺はすっかりとやせ細った彼女の身体を抱き上げ、医務室へ向かう。
その道すがら、己の力不足を恥じた。
――力がほしい。
もっと、あの子を守れるだけの力が。
そうすれば、どんな強大な敵だって――退けられるはずだから。
そうして俺は、長い月日をかけて神殿で聖騎士団長候補まで上り詰め――。
彼女が見える範囲で、他者から体罰を受けることはなくなった。