攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
 過保護な幼馴染は、私を嫌う2人から己を守ろうと必死になっている。
 こうして殿下が傷ついた姿を目にしたところで、「自業自得」だとしか思ってないはずだ。
 だからこそ、一緒に魔王討伐に旅を続ける仲間なのに、苦しむルドルフなど気にした様子もなく剣を振るう。

「う……っ。ぁ、あ……!」

 ――ずっと、半信半疑だった。

 前世の記憶を持つ私は、彼らが乙女ゲーム「自己犠牲の精霊ファンタジア」に登場する攻略対象たちで、どんな未来を歩んで行くか知っている。

 原作で語られていた内容は、あくまで一例。必ずその通りに進むわけではないのだから、必要以上に気にするべきではないと思っていた。

 だけど――。

 ルドルフルートで語られた内容が現実のものとなった以上、原作シナリオの存在を無視できなくなってしまった。

 前世で私がプレイしていた内容は、未来予知のようなものだと考えるべきだ。
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