攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
『ぐあぁああ!』
それが呼び水となり、彼の周りに漂っていた強固な黒いオーラがすべて私の左目へ吸収された。
――全部、奪い取れた……!
私は歓喜に打ち震え、もう触れ合っている必要はないと気持ちを切り替える。
そうして、右手を魔王から離そうと試みたのだが――無数の触手が、こちらの腕を掴んで離さない。
『返せ……!』
阿玉セクシーの怒声に聞き惚れたせいで、恐怖よりも「もっと彼の声を聞いていたい」と言うメタ的な気持ちが高まっていく。
「ぁ……」
その隙をつかれ、私の身体はあっという間に魔王の触手へ絡め取られ――。
「フェドクス!」
「ああ……!」
もう少しで魔物に飲み込まれる。
そんな絶体絶命のピンチの中で、魔王の目論見に邪魔が入った。
幼馴染に合図を送った殿下が、燃え盛る炎を繰り出したのだ。
『ぎゃあああ!』
焼き焦げた無数の触手が灰となり、宙を舞う。
すぐさま再生をして私を捕らえにかかるが、ものすごい速さで距離を詰めて剣を握るフェドクスの斬撃が炸裂し、それは叶わなかった。
それが呼び水となり、彼の周りに漂っていた強固な黒いオーラがすべて私の左目へ吸収された。
――全部、奪い取れた……!
私は歓喜に打ち震え、もう触れ合っている必要はないと気持ちを切り替える。
そうして、右手を魔王から離そうと試みたのだが――無数の触手が、こちらの腕を掴んで離さない。
『返せ……!』
阿玉セクシーの怒声に聞き惚れたせいで、恐怖よりも「もっと彼の声を聞いていたい」と言うメタ的な気持ちが高まっていく。
「ぁ……」
その隙をつかれ、私の身体はあっという間に魔王の触手へ絡め取られ――。
「フェドクス!」
「ああ……!」
もう少しで魔物に飲み込まれる。
そんな絶体絶命のピンチの中で、魔王の目論見に邪魔が入った。
幼馴染に合図を送った殿下が、燃え盛る炎を繰り出したのだ。
『ぎゃあああ!』
焼き焦げた無数の触手が灰となり、宙を舞う。
すぐさま再生をして私を捕らえにかかるが、ものすごい速さで距離を詰めて剣を握るフェドクスの斬撃が炸裂し、それは叶わなかった。