攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
 ――殿下の言う通り、夜空からキラキラと光り輝く星々が地上へとものすごい勢いで流れ落ちていく。

 このような幻想的な光景を目撃できるとは思わず、魅入ってしまった。

「このままみんなで、ずっと一緒にいられたらいいのに……」

 ポツリと呟いた言葉を拒絶するかのように、私を抱きしめるフェドクスの力が強まる。
 その感覚によって、頭の中で考えていた出来事を声に出してしまったようだ。
 私は慌てて彼を慰めるために、胸元を握りしめたのだが――。

「駆け落ち、するか?」

 ガザンから思いがけない提案を受け、慌てる。
 幼馴染の機嫌が急降下しているのは、明らかだ。
 ここで「いいですね」なんて同意を示そうものなら、ヤンデレ監禁コースへ進んでしまう。

 ――どうにかして、話題を逸らさなきゃ。

 私は引き攣った笑みを浮かべ、辺境伯に告げた。
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