攻略対象の想い人は、ナレ死予定の転生聖女 欠損を肩代わりしたら、なぜか曇った三英雄が執着してくるのですが?
「おお。よくぞ、戻ってきた。まさか、我が息子が魔王を討伐するとは思わなかったぞ」
陛下が王位継承争いの火種となる第二王子を厄介払いしたくて魔王討伐のメンバーとして送り出したのは、ルドルフの兄であるサドルーブを後継者として指名したからだ。
その話を知っているからこそ、たとえ嘘でもこんなふうに笑顔で出迎えてくれるなんて思いもしなかった。
どうやらそれは、ガザンも同意見らしい。
こちらをチラリと見つめて、呆れたように肩を竦めた。
彼の反応を見る限り、「よくやるぜ」と言いたい気持ちがありありと見て取れる。
「エミリエのおかげです」
だが、当の本人はこうなるのを予測していたようだ。
ルドルフは感情を押し殺した声で、淡々と私の功績を父親に紹介した。
「彼女は魔物討伐の際に僕が受けた左目、ガザンの左腕、フェドクスの左足の傷をすべて肩代わりしてくれました」
「はっ、はっ、はっ! 無能もたまには、粋なことをするではないか」
陛下はまるで「馬鹿とハサミは使いよう」と言わんばかりの態度を取る。
こちらを冷たく見下す瞳の奥底には、嘲笑が見え隠れしていた。
陛下が王位継承争いの火種となる第二王子を厄介払いしたくて魔王討伐のメンバーとして送り出したのは、ルドルフの兄であるサドルーブを後継者として指名したからだ。
その話を知っているからこそ、たとえ嘘でもこんなふうに笑顔で出迎えてくれるなんて思いもしなかった。
どうやらそれは、ガザンも同意見らしい。
こちらをチラリと見つめて、呆れたように肩を竦めた。
彼の反応を見る限り、「よくやるぜ」と言いたい気持ちがありありと見て取れる。
「エミリエのおかげです」
だが、当の本人はこうなるのを予測していたようだ。
ルドルフは感情を押し殺した声で、淡々と私の功績を父親に紹介した。
「彼女は魔物討伐の際に僕が受けた左目、ガザンの左腕、フェドクスの左足の傷をすべて肩代わりしてくれました」
「はっ、はっ、はっ! 無能もたまには、粋なことをするではないか」
陛下はまるで「馬鹿とハサミは使いよう」と言わんばかりの態度を取る。
こちらを冷たく見下す瞳の奥底には、嘲笑が見え隠れしていた。